Viewpoint : 2011……The Year Of Adele -2-
英国人でありながら、それを上まわるヒットぶりを檜舞台の米国内でやってのけたアデル。
殆ど全世界へその炎は飛び火したといえるでしょう。……我が国を除き……。それをみてとれるのが、iTunes Storeのダウンロード数記録。我が国以外、アジアのランキングがつくられていないため、全世界と言い難い面もありますが、”21″が19か国でNo.1に。リード曲”Rolling In The Deep”と共に、アルバム、シングル両カテゴリーで、2011年最多ダウンロードをマークしています。
それにしても凄いなと思わせられたのが、奇しくも東日本大震災に絡むアルバム”SONGS FOR JAPAN”がリリースされた時。全世界注目の真只中で作られたそのチャリティー盤は、トップ・スター豪華勢ぞろい、新しめのヒットが極上詰め合わせのオムニバス・セットで、あまつさえ超安価だったため、正に飛ぶ様にダウンロードされました。当然各国別のランキングもいっせいに制していったのですが……。なんと、ふつうなら米欧勢とアクションを共にするはずの英国内ランキングでNo.1を獲っておらず。え!? と、うろたえながらそのポジションに見たのが、アデルの”21″のジャケットだったのです。当時頭に浮かんだのは、やはり英国人と仲よしにはなれない……じゃなくて、それくらい爆発的にヒットしているという”驚き”でした。
尚、iTunesに絡むエピソードとしてはもう一つ。喉の病に倒れ、第一次休養の後、”カムバック”ライヴとなったのが、7月7日、ロンドン・カムデンのザ・ラウンドハウスで繰りひろげられたAppleのiTunes Festivalでもありました。当時記したとおり、潔いその歌いっぷりに一安心、目頭熱くさせられたものです。しかし、今からふりかえってみれば、全く治っちゃいなかったわけですが……。
