GRAMMY, GRAMMY, GRAMMY……Here It Comes!

Viewpoint : 54th Annual GRAMMY Awards

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重賞三つ目は、’11年で最も良かった楽曲賞。パフォーマーにとらわれず、曲自体に与えられるものですね。

Song Of The Year

All Of The Lights (Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie)

The Cave (Mumford & Sons)

Grenade (Bruno Mars)

Holocene (Bon Iver)

Rolling In The Deep (Adele)

……まあね。これまですでにびっくりしていますから、慣れてしまいましたが、おかしいでしょう、三つほど。マムフォード&サンズってこんなに渋いくせしてヒットしたんだからスゴイね賞、という感じなのでしょうか? 私も彼ら好きだし、良いとは思いますけどね。賞を獲るほどかっていうと、違うんじゃないかと。もっとびっくりなのは、ボン・イヴェール。くりかえしますが、私自身、V13にエントリーしたくらいですから、かなり好みです。ですが、それは秘かなる愉しみのうちだと。表舞台に出しちゃっていいの? と、うろたえるレベルですからね。票いれる人たちも知っていたのかなァ? 候補陣のリストでその名を見たのが初めてだった人も多いんじゃないか、と思うんですよね。けれど聴いたら案外良かったからと、票いれるケースも多そうで。実際良いから、ありうるのです。変でしょ、そんなのって。そして、”All Of The Lights”。なんですか? これが候補曲になるなら、ほかにいくらでもあるのでは? カニエさんに獲らせたいがため? だだこねますからね、彼。面倒臭いから、1曲適当にみつくろっておけと。否、さすがにそれはないでしょうが(ないと思いたい)。省かれていますが、ゲスト・ヴォーカルとして、リアーナ、キッド・カディ、ファーギーのほか、トニー・ウィリアムス、ザ・ドリーム、チャーリー・ウィルソン、ジョン・レジェンド、エリー・ジャクソン、アリシア・キーズ、エルトン・ジョン、ライアン・レスリー、ドレイク、アルヴィン・フィールズ、ケン・ルイスがフィーチャー。はっきりいって、皆が何をどう歌っているのか、判別不可能ですが。まさかそのゲストのパワーで獲ってしまおうと?  否、それもなしにしてもらいたい。

まァ、アデルで決まりでしょう。じゃないと、かえってなんか”恣意的なもの”を感じさせられます。

というわけで、まずは重賞三つをみてきましたが、アデルが三つ独り占めしなければ変な候補陣ではあります。レディー・ガガが一つしかエントリーしていないのは不思議じゃありません。曲単位の力は案外弱かったりしますので。ケイティー・ペリーがなぜ1部門賞、しかも”Firework”でエントリーしたのかも。ヴィデオクリップの力なしで認められうる曲といったらそうなりますから。私ならば、ラファエル・サディーク、フリート・フォクシーズ、クリスティーナ・ペリーとかは外さないだろうにとか、我がままもいいません。でもね。ザ・バンド・ペリーの”If I Die Young”は、代表的な曲の一つだと思うんですよ。だからこそ、1年にもわたってロング・ヒットになったわけだし。楽曲賞候補にくらいなってもいいんじゃないかと。ほかの候補曲をみればよけいに。そして、なんといっても変だなと思うのが、トニー・ベネットのデュエット作”Duets II”。グラミー賞シンガーの故エイミー・ワインハウスとのからみもあり、現役最高齢No.1ヒット、あれほどまでにスポットライトの当たったものなのに……。アーティストがアーティストを讃えるものでもある賞だけになおさらです。ドラマティックで、受賞映えもすると思うんですけどね。9月末日発表でスベリコミだったとはいえ、それゆえにトラディショナル・ポップ部門賞候補とかにはなっているわけですから。私自身、彼がアデルと一騎討ちになるのが楽しみだったので、がっかりしました。

2 thoughts on “GRAMMY, GRAMMY, GRAMMY……Here It Comes!

  1. せやかて、グラミー賞て、もともと恣意的なものや思うてたけど…
    だって、昔からわけわからんトコあったしなぁ…あれ、選ぶ人って、誰が選んどるのですか?

    1. たしかにまァ……。
      ミュージシャン含むギョーカイ人が仲間内で選ぶ賞ですからね。

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