Viewpoint : American Music Awards
– extra extra extra –
さてそれならもっと有頂天になりそうな新人勢のその後はいったいどうなっているか? というわけで、AMAで近年新人賞(Breakthrough Artist)に輝くアーティストの受賞年とその後のアルバム・セールスの移り変わりを、逃がした主要候補陣のそれとともに探ってみると。
アーティスト・オブ・ザ・イヤーともどもかっさらった2010年のジャスティン・ビーバーはこれからということで。ただし初めから、賞のゆくえとは異なって、逃がしたレディー・アンテベラムにうわ回られていますが……。
そして早くもおもしろいアクションがみられるのが、’09年。ナッシュヴィルのカントリー・バンド、グロリアーナが獲っていますが、逃がしたアーティストが、レディー・ガガだったという。アルバム・セールスのみをみてとやかくいうものじゃありませんが、20倍以上も違うとなると、やっぱりね。
’08年については文句無しでしょう。なんてったってスーパー・アイドル……のジョナス・ブラザーズですからね。コルビー・キャレイも良かったですが、ブームの質が違うというか、正統派の流れをくむみたいな。でもね、AMAのノミネートだけみているとそう思えたりもするのですが、アデルのブレイクアウト年だったことを想い出してしまうともう。
とりあえず、50/50で逃がしたアーティストのその後のがんばりがみられますね。世に出た時は賞で飾れなかったけれど、長い音楽界の闘いをふりかえったら負けていないみたいな。とくに’04年はその逆転振りがあざやかに決まっています。っていうか、グレッチェン・ウィルソンのダウン振りがとてつもなく凄いだけという話も。
それにしても、カントリー勢重視の感は否めませんね。まァ、だからアメリカンなわけですし。しかし、’06年の”アメリカン・アイドル”キャリー・アンダーウッドはともあれ、’09、’05、’04年については一見腑に落ちないところでしょう。’09年をべつとして、成績簿をみる限りわからないでもありませんが……。ただし、シュガーランドにはすんなり獲らせておいて、’08、さらに翌’09年とデビュー・アルバムで十分有資格アーティストだったレディー・アンテベラムが外されたのは不思議ですけれど。グロリアーナに獲らせるくらいなら、ねェ。
AMA Breakthrough Artist
2010 W : Justin Bieber “My World 2.0″1st<2.4M>(’10) – “Under the Mistletoe”2nd(’11)
L : Lady Antebellum “Need You Now”2nd<3.5M>(’10) – “Own The Night”3rd(’11)
2009 W : Gloriana “Gloriana” < – >(’09)
L : Lady Gaga “The Fame”1st<4.3M>(’08) – “Born This Way”2nd<1.9M>(’11)
2008 W : Jonas Brothers “Jonas Brothers”2nd<1M>(’07) – “A Little Bit Longer”3rd<1M>(’08) – “Lines, Vines And Trying Times”4th< – >(’09)
L : Colbie Caillat “Coco”1st<2M>(’07) – “Breakthrough”2nd<0.6M>(’09) – “All Of You”3rd(’11)
Paramore “Riot!”2nd<1M>(’07) – “Brand New Eyes”3rd<0.5M>(’09)
2007 W : Daughtry “Daughtry”1st<4.8M>(’06) – “Leave This Town”2nd<1.2M>(’09)
L : Robin Thicke “The Evolution Of Robin Thicke”2nd<1.5M>(’06) – “Something Else”3rd< – >(’08) – “Sex Therapy”4th< – >(’09)
2006 W : Carrie Underwood “Some Hearts”1st<7.1M>(’05) – “Carnival Ride”2nd<3.2M>(’07) – “Play On”3rd<2M>(’09)
L : The Pussycat Dolls “PCD”1st<2.9M>(’05) – “Doll Domination”2nd< – >(’08)
2005 W : Sugarland “Twice The Speed Of Life”1st<3M>(’04) – “Enjoy The Ride”2nd<3M>(’06) – “Love On The Inside”3rd<2M>(’08)
L : The Killers “Hot Fuss”1st<3M>(’04) – “Sam’s Town”2nd<1M>(’06) – “Day & Age”3rd<0.5M>(’08)
Jesse McCartney “Beautiful Soul”1st<1M>(’04) – “Right Where You Want Me”2nd< – >(’06) – “Departure”3rd< – >(’08)
2004 W : Gretchen Wilson “Here For The Party”1st<5M>(’04) – “All Jacked Up”2nd<1M>(’05) – “One Of The Boys”3rd< – >(’07) – “I Got Your Country Right Here”4th< – >(’10)
L : Maroon 5 “Songs About Jane”1st<4M>(’02) – “It Won’t Be Soon Before Long”2nd<2M>(’07) – “Hands All Over”3rd<0.7M*>(’10)
Kanye West “The College Dropout”1st<3.1M>(’04) – “Late Registration”2nd<3M>(’05) – “Graduation”3rd<2.1M>(’07) – “808s & Heartbreak”4th<1.6M>(’08) – “My Beautiful Dark Twisted Fantasy”5th<1.2M>(’10)
*賞 : W=獲/L=逃 ”アルバム・タイトル”公式通算作<米国内売上数M=100万単位/50万未満省略>(発表年)
