American Music Awards 2011

Viewpoint : American Music Awards 2011

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そして、不思議なのが、新人賞。ピュアに新人賞というよりも、ブレイクアウト=飛躍賞というニュアンスですが。

ホット・シェル・レイ(HCR)が獲ったと聴かされ、さもあらんと思う……筈もなし。米ナッシュヴィルで2005年結成( ! )のバブルガムなポップ・ロック・バンド。’09年のデビュー・アルバム( !!! )”Lovesick Electric”でさっそうとシーンへうってでるも、当たらず。’11年リリースのシングル”Tonight Tonight”が1曲Billboardでトップ10ヒットをマークしただけのアクトが、いきなりの新人賞獲得ですからね。

’11年ってそんなに新人勢不作の年でしたっけ? と思わずふりかえって、HCRと同基準、ブレイクアウトを果たした年を第一義としてピックアップしてみたら、フォスター・ザ・ピープル、ウィズ・カリファ、タイラー・ザ・クリエイターら、もっとふさわしいのがぞろぞろ。ザ・バンド・ペリーだって当然基準内でかつずっと似つかわしい。極私的にならもう1人、クリスティーナ・ペリーも外せないところ。ジェシー・Jとなるとまあアメリカでのそれは難しいかもしれませんが。そして実際同賞候補に2組上記アーティストも含まれていました。

おかしいですよね。成績簿からみればまだまだなのに……。AMAというのはそもそもがファンによる純粋人気投票みたいなものですから。’10年のそれ(T-Mobile Breakthrough Artist)だって、だからべたにジャスティン・ビーバーだったわけで。レディー・アンテベラムを破ってというわかりやすいものでした。

一つには、’08年受賞のジョナス・ブラザーズ並にルックスが良いアイドル系ボーイズ・グループである点。AMAらしく保守性の強いナッシュヴィルの出というのも良かったかもしれません。いずれにしろ、これからもっとスーパー・アイドルとして化けていくって流れなのでしょう。

ただそれでもなお、ザ・バンド・ペリーでないのがなぜだか全く腑に落ちませんけどね(-“-)

Sprint New Artist Of The Year : Hot Chelle Rae

A : Whatever (‘11.11.29 release)
S : Tonight Tonight <7> I Like It Like That <51 featuring New Boyz>

Nominees :
The Band Perry

A : The Band Perry <4> 771,399
S : If I Die Young <14> You Lie <42> All Your Life <37>

Miguel

A : All I Want Is You <37> 235,900
S : All I Want Is You <58 featuring J. Cole> Sure Thing <36> Quickie <62>

Wiz Kharlifa

A : Rolling Papers <2> 609,000
S : Black And Yellow <1> Roll Up <13> The Race <66> When I’m Gone <57> On My Level <52 featuring Too $hort> No Sleep <6>
Top Hits Of Collaboration/Featuring Singles : Young, Wild & Free <10 with Snoop Dogg featuring Bruno Mars> 5 O’clock <11 T-Pain featuring Lily Allen and Wiz Khalifa>
……etc.

*A(アルバム) : S(シングル+プロモーション曲) : <Billboard 100内の最高位> : 現時点の米国内売上数

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