スベテハミンナココカラハジマル
1959年の第1回ニューポート・フォーク・フェスティヴァルは、28アクトがパフォーマンスし、ジョーン・バエズがスターダムへのしあがる。ボブ・ディラン初出演の’63年は100組以上出演、4万5千人以上動員という大イヴェントにもなった。そして’65年、オーディエンスはディランによるフォークとロックの融合の瞬間を目撃。ロックというパズルのピースの一つがここで埋まった。さらにモンタレー、ウッドストック、そしてワイト島……。音楽史を彩る鮮やかな流れはすべてライヴからはじまった。
米テキサス州オースティンで行われるSXSWは、1987年にはじまった際、集まったのはわずか700人しかいなかった。2010年3月の開催時は、2000のアーティストがパフォーマンスし、世界中の音楽業界人が1万数千人程訪れてもいる。そしてこの期間中、オースティンは音”楽”街と化す。
音を楽しもうという人が集まれば、そこが音楽街となる。たとえ、それがわずか数日間の幻の街だったにせよ。
<TOKYO BOOT UP! 2010 Schedule Bookへ寄せたものから……少し直してまとめ>
昨年夏、”TOKYO BOOT UP!”なるこれまで我が国にはなかったタイプの音楽見本市が行なわれると知り、おもしろそうなので、サイドからてつだわせてもらいました。そしてその際、ふつふつと沸きあがった期待感。それが、事のはじまる直前上記文として認めたものでした。
2011年10月23・24・25日、第1回同様、新宿歌舞伎町でその第2回が行なわれます。
