Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 6 : Body And Soul / Tony Bennett & Amy Winehouse
-4-
米国内においては、1930年10月15日、ブロードウェイ・レヴュー”Three’s A Crowd”で、米舞台映画アクター&ダンサーのクリフトン・ウェブがダンスをするかたわら、米女性ミュージカル・スター、リビー・ホルマンがパフォーマンスしたものが、実演初披露となります。舞踏劇は272回公演。そして”Body And Soul”はその”御目当て”の曲に。前もってリリースされていたリビーのレコーディング曲も、Billboardでトップ3ヒットとなっています。
しかし、世界的にポピュラーになったのは、ジャック・フルトンがヴォーカルをとるポール・ホワイトマン&ヒズ・オーケストラによるもので、’30年10月18日付号のランキングで登場2週目にしてトップをマーク、計6週に亘りNo.1をキープするほどのビッグ・ヒットを果たしました。猶、当時競作曲の中で、フランク・ルーサーが歌い、死後映画化されたスター・ピアニスト、エディ・デューチンがフィーチャーされたレオ・ライズマン&ヒズ・オーケストラによるものが最も出来映えがいいとみる筋(タイム誌etc.)もありましたが、最高第15位に終わっています。
さらにその年、多数の競作ヒットが誕生。ルース・エッティング、アネット・ハンショウ、ヘレン・モーガンetc.……そして、’30年10月9日にレコーディングされたものの、’32年にヒットを果たしたルイ・アームストロングを含め、同年録音物は8作がランキングに上っています(ちなみにそのアームストロングによるものがいわゆるジャズ・アクト初のヴァージョンとなるようです)。以後長い間、リヴァイヴァルを重ね、今も尚、レパートリーとしてとりあげるアクトが後をたちません。
American Hits Of “Body And Soul”
Paul Whiteman & His Orchestra (’30) #1
Libby Holman (’30) #3
Ruth Etting (’30) #10
Annette Hanshaw (’30) #12
Helen Morgan (’30) <with Leonard Joy & His Orchestra> #16
Ozzie Nelson & His Orchestra (’30) #18
Leo Reisman & His Orchestra (’30 – ’31) #15
Louis Armstrong (’32) <originally recorded in ’30> #7
Benny Goodman Trio (’35) <instrumental> #5
Henry Allen & His Orchestra (’35) #17
Art Tatum & His Swingsters (’37) <instrumental> #19
Coleman Hawkins (’40) <instrumental> #13
Ziggy Elman & His Orchestra (’47) <instrumental> #25
Billy Eckstine (’49) <with Buddy Baker & His Orchestra> #27
*アクト (ヒット年) Billboard最高位
<つづく>
