Real Living Legend

Hit Chart Elegy

口笛曲スペシャル(?)でさんざんお伝えしましたように、マルーン5・フィーチャリング・クリスティーナ・アギレラによる”Moves Like Jagger”が、2011年9月10日付米Billboard HOT100のNo.1へ。で、それはミック・ジャガーにインスパイアされてつくられた曲だったわけですが……。これがなんと、生存中のミュージシャンの名をとりいれた”タイトル”シングル初のNo.1となるようで。”インスパイア”(トリビュート)が鍵なので、自ら己を歌う曲は外しての話ですが。それまでの該当曲は、”A Fifth Of Beethoven”Walter Murphy And The Big Apple Band (’76年 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン=クラシックの大巨頭)、”Sir Duke”Stevie Wonder (’77年 デューク・エリントン=ジャズの大巨匠 詞にはほかにカウント・ベイシー等数人登場) 、”Rock Me Amadeus”Falco (’86年 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト=クラシックの大巨星)の3曲。

そしてこのたびめでたく”Moves Like Jagger”Maroon 5 featuring Christina Aguilera (’11年 ミック・ジャガー=ロックの大巨人)がつけくわえられました。

猶、自ら歌っているものとして、”Ice, Ice Baby”Vanilla Ice (’90年 ヴァニラ・アイス=ただのちょっと当たったホワイト・ラッパー) 、さらに”Crank That (Soulja Boy)”Soulja Boy Tell’em(’07年 ソウルジャ・ボーイ・テレム=”俺様王様的な”ヒップホップ・アクト) がNo.1を奪っています。ともにリアルネイムじゃありませんが。

上3曲、さすがにそうそうたるめんめんですね。ついにミックもその御仲間となったわけですが、彼くらいともなればもはや遜色無しといえるでしょう。

ちなみにそのほか巷で良く噂されているものとして、マイケル・ジャクソンの”Dirty Diana”(ダイアナ・ロス、またはプリンセス・ダイアナ説も)、そしてアウトキャストの”Ms. Jackson”(ジャネット・ジャクソン)などがありますが、いずれもただの噂にすぎません。

もちろんその名をズバリいれず、歌っているものもあり。たとえばその中に、正にミック・ジャガーを描いているともいわれ、彼本人が自らそう思い、あまつさえレコーディングを共にしてもいる、カーリー・サイモンの”You’re So Vain”(’73年 ウォーレン・ベイティー、クリス・クリストファーソン、ジェイムス・テイラー説もあり)というNo.1ヒットもありましたが、定かとはいいがたく。今回正真正銘、讃えられるという運びになりましたとさ。

それにしても、なんかまともなトリビュート曲が、スティーヴィー・ワンダーの1曲しかないような……。

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