Beyonceの”4″。いうまでもなく、それはBillboard 200のランキング史上最も短いタイトルのアルバムとなっています。一つだけではありませんが。たとえばあのThe Beatlesの”1″なんかもそう。
それじゃあ、逆に最も長いタイトルのアルバムといったら?
制限時間内に何か思い浮かべてみましょう。どうぞ!
じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい ぐーりんだいのぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ
……さんと
浮かびましたか?
答は、Fiona Appleの1999年作品。
“When The Pawn Hits The Conflicts He Thinks Like A King What He Knows Throws The Blows When He Goes To The Fight And He’ll Win The Whole Thing ‘Fore He Enters The Ring There’s No Body To Batter When Your Mind Is Your Might So When You Go Solo, You Hold Your Own Hand And Remember That Depth Is The Greatest Of Heights And If You Know Where You Stand, Then You Know Where To Land And If You Fall It Won’t Matter, Cuz You’ll Know That You’re Right”
……でした。(ほんとうはすべて大文字)
90語、空間含む446の文字数を誇るアルバム・タイトル。’01年時点でギネスに認められましたが、’07年、記録狙いとしかいいようがないベルギーのエレクトロニック・ロック・アクトSoulwaxのリミックス集が552字で凌いでいます。といっても、Billboard 200ランキング作の記録上は今も本作品がトップ。
猶、当時共同通信のCD評で私は次の様に書いています。
18歳の処女作”Tidal”が300万枚売れ、グラミー賞も得た、’77年9月13日、米ニューヨーク生まれのフォーク・ロック系美人シンガー・ソングライター、3年ぶりの第2作。一風変わった幻想的な音と共に、熱い情をストレートに吐くその歌にしなやかなパワーを感じさせられる。自ら弾くピアノも自然体。1音、1音が心の芯を射る。(一部文章改変)
’99年11月9日発表、Billboard 200最高第13位にランクされるミリオンセラーに。グラミー賞候補にもなりました。
“Tidal”ほどではありませんが、今も時折聴く愛聴盤の一つです。
