V13

1 Turning Tables ADELE

2 Casualty Of Love JESSIE J

3 Avec Le Temps ANNE SOFIE VON OTTER & BRAD MEHLDAU

Broken Record KATY B

The Shrine / An Argument FLEET FOXES

Dance Without You SKYLAR GREY

Sotri Ego Iz Memory VIKA DAJNEKO

Éblouie Par La Nuit ZAZ

Jar Of Hearts CHRISTINA PERRI

Over You RAPHAEL SAADIQ

Wolf & I OH LAND

Corriente Vital OJOS DE BRUJO

My Favorite Things (Live In Marciac) BRAD MEHLDAU

<極私的ベスト13 JBL & Apple & InMyHeart 2011.6.20>

2011年6月13日~6月19日、我が家のJBL、Appleそれぞれのオーディオ、そして心の中で回数多くプレイされた13曲をピックアップいたします。

私のV13もどうやら梅雨入りしたようですね。まァ、あまり入れ替わりが激しいのもどうかと思いますけど。というわけで、トップ3も変わりなくと思いきや、なんと1曲そっくりそのまま初登場の曲と入れ替わっています。リヴァイヴァルのマグネティック・マンはそもそもの予告通りアウト。スポッとその穴に収まったのは、ライヴ曲もエントリー中、1970年8月23日ジャクソンヴィル生まれの米尖鋭ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーが、1955年5月9日ストックホルム生まれのスウェーデン人メゾソプラノ・オペラ・ソロイスト、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターと共につくった異色作”Love Songs”の1曲でした。同作品は、”愛”をテーマに、米女性詩人サラ・ティーズデールの詩などを基にしたオリジナルと、シャンソン曲中心にビートルズにまで至る仏、米、英、スウェーデン等のポピュラー楽曲集でかたちづくられた、2010年リリースの二枚組アルバム。これはそのポピュラー楽曲集冒頭を飾る曲で、シャンソンの雄にして異端前衛詩人レオ・フェレの十八番をカヴァーしたものです。時のうつろいと老いをあからさまにとらえる、救いようのない歌ですが(ゆえに、真実味もある)、一音一音優美に紡がれるピアノとたおやかなヴォーカルにより、しんなりとした美しさをもつ愛の歌になっています。

そしてもう1曲、V13に初登場を果たしたのが、1986年2月23日マゾマニー生まれの米女性シンガー・ソングライター、スカイラー・グレイ。エミネムの”Love The Way You Lie”を始め、フォート・マイナー、ドクター・ドレー、ルーペ・フィアスコらとのコラボレイションで、正に今が旬のアーティストですね。そもそもは実の名ホリー・ブルックとして2006年にデビュー・アルバム”Like Blood Like Honey”をリリースしていますが、今年新たなる第一歩を踏み出します。改名後の”デビュー”アルバム”Invinsible”は、たぶんこの秋ごろにリリース。”Dance Without You”はその第1弾シングルとしてリリースされたものです。1口で言うなら、ホラーな殺伐系ビート・ポップ? ヘヴィな”スタッカート”ビートが刻まれる黒魔術的音世界を、美しくも儚い……或る種霊妙なヴォーカルがエモーショナルに貫く、という一風変わった曲で、澱の如く心の隅に残ります。

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