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来る5月24日、ついに70歳の誕生日を迎えてしまうボブ・デイランが、自己のサイトで異例の発言……中国公演時の誤報に激怒? しているみたいです。昨年の日本・韓国からあっという間に早1年。4月6日北京、8日上海、10日ホーチミンシティという、共産主義・社会主義の国で初公演を行なった彼ですが、1年前からいわれていた憶測に相当いらついていたらしく。とくに許し難かったのが、演目・歌詞の検閲が行なわれ、それに応じたかのような報道振りみたいですね。それと、昨年来の中国政府側の公演不許可という未確認報道。
彼本人の言を借りれば、『どちらもなかった』事実無根報道という事になります。コンサート・レパートリーについてはたしかに尋ねられたそうですが、決まっているはずもなく、直近計3か月のセット・リストを見てもらったとか。ただしその後、何も言われず、演奏曲は彼の望み通り、1曲も禁じられたものはなかったそうです。たしかにその演目中に”Blowin’ In The Wind”はなかったし、”The Times They Are A-Changin'”もありませんでした。ゆえに、ほらやっぱり、という話にしたいのでしょうが……プロテストな人としか彼をみていない(かつて彼がロックを演ってののしられたと決めつけまくった頭の固い輩と同じタイプの)ジャーナリストは。しかし、近年彼も歌う事が少なめな曲を演らないからってそう決めつけられても、ね。プロテスト色の強い曲ならいくつかありましたし。
昨年の政府の禁止にいたっては、そもそもそのスケジュールすらなかったそうで。
もちろんそんな事があるはずがない、とはいえません。むしろ、良くある事ともいえるくらい。実際今年春、日本人の絡むコンサート・ツアーが一部の都市で許可がもらえなかったりしていますし。
とはいえそれがディランにはなかったと。
天安門でブレイクアウトを果たした中国初のロック・スター崔健等も、生の彼を目の当たりにして感無量のライヴだったとか。
ま、それはともあれ、70歳という事で、ローリング・ストーン誌が、彼の人気曲ベストなんちゃらを、ミュージシャンの言葉等も交え、報じています。で、No.1はやっぱり、Bonoも1票の”Like A Rolling Stone”だそう。ローリング・ストーンは、ロックのオール・タイム・ランキングの時もトップにしていますから、予想通りっていえば、予想通りですけど。ローリング・ストーンですし(しつこいですか(^.^;)……。
