Reggae

HAWHOKKKEKYO 真説大衆音楽”洋”語辞典

Reggae

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クラッシュ、そしてポリスなども含む、’70年代末へ至る(ポスト)パンク・ロック・ムーヴメント、またはスペシャルズら2トーン・レーベル勢による”スカ・リヴァイヴァル”、あげくはその後のスカ・コアへ、ジャマイカの音楽が色濃く影響したことはもちろんいうまでもありません。

ボブ・マーリィの死と共に始まった’80年代初め、レゲエはダンスホール・エイジへその歩を進めます。スラックネス(いわゆるシモネタ)DJイエローマン、先鋭的クリエイターのスライ&ロビー、ウチコミ・リディム・トラックのスティーリー&クリーヴィ等が大活躍。とくにキング・ジャミーによる”スレンテン”リズム(カシオトーンを使ってつくられた、地を這う様なリズム)が’85年に生まれてからはひたすらディジタル化を辿ることになります。ユニークなリディム+DJのジャマイカン・ラップ”ラガマフィン”の波も。’90年代入りして、シャバ・ランクスを筆頭株とするスターDJも次々現れ、やがてその流れから、C.J.ルイスの如くソフィスティケイトされたポップなDJも生まれました。

そのかたわら、英国内ではいくぶんスウィートなレゲエ”ラヴァーズ・ロック”がブームに。アスワド、ジャネット・ケイ、マキシ・プリースト等がヒットを放ち、トップ・スターUB40と共にUKレゲエ・シーンとでもいうべきものをかたちづくります。

そしてそれが、’90年代英クラブ&レイヴ・パーティーをその発信地とする、M・ビート、ゴールディー、ロニ・サイズ等による”ジャングル”ムーヴメントへとつながっていったのです。レゲエとはちょっと離れているようですが、テクノとのいうなれば都会的合体ですね。

さらにまたシャインヘッド、シャギー、ダイアナ・キングら、(生まれは異なりますが)ニューヨークでもそれなりにスターダムへのしあがるアーティストが現れます。そういえば、カナダからの変り種白人アーティスト、スノーなんてのもいましたね。やはり土地柄、ラガ・ヒップ・ホップと呼ばれるものが多くみられました。

やがてショーン・ポールの様なスーパースターも現れ、21世紀入りしてからも猶レゲエそのものは衰えるべくもなく、ポップ・ミュージック・シーンの1ピースを成しているのです。<つづく>

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