RAGTIME
ドープ爺の精魂継ぐサンシャイン
歌は生のまま清らかに詠ず
2006年の米映画『リトル・ミス・サンシャイン』でドラッギーな不良爺とつるむお転婆美少女を演じ、10歳にしてアカデミー助演女優候補にもなった、1996年4月14日ニューヨーク生まれのアビゲイル・ブレスリン。’10年は、”ヘレン・ケラー”役でブロードウェイのシアター・デビューも果たして、今や10代女優のトップ・スターの1人といえるでしょう。主演新作映画は、”Janie Jones”。ぐれたヴェテラン・インディーズ・ロック・ミュージシャンの前に突然現れ、計らずもコンサート・ツアーを共にする事になる13歳の娘ジェイニーの役を演じています。そんなアビーが、同映画で「唱ってくれるかな?」と言われて、唱ってしまいました。
ラヴリー・ヴォイスでピュアに綴られるその歌は、どれもみなすなおに惹かれるものばかり。とくに”Fight For Me”。そのふんわりとイノセンスなタッチに一瞬時を忘れてしまいます。ソロで唱うものはすべて、’77年8月11日アイルランド生まれのシンガー・ソングライター、ジェマ・ヘイズがつくっているのですが、彼女自ら持ち味とする愛らしい声で清らかに紡ぐスタイルそのものがしっくり合ったみたいですね。
自らバンド”ザ・シーン”を率い、ダンサブルなポップ・ロックでヒットを飛ばした美少女アクトレス、セレーナ・ゴメスと、タイプは異なりますが、同じ映画界&音楽界のクロスオーヴァー・スターとしていいライヴァルになるかも? 雰囲気は、テイラー・スウィフト寄りですけど。
それにしても、幼いころからドラッギーな悪環境に包まれるとかえってピュアに育つのかもしれませんね。アビーの実生活がそうだとはいっていませんが……。
