Sukiyaki

Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡

Careful 3 : Sukiyaki / Kyu Sakamoto

-3-

今オンエアー中の皆で歌い継ぐサントリーのCF、なかなかいいですよね。
というわけで、空前絶後、日本人初の世界制覇となる”Sukiyaki”のヒット。今よりもずっとシングル・レコードが売れ、今よりもずっとBillboardのNo.1が重く、今よりもずっと米国人に日本人が知られていない頃の出来事だったため、大事件でした。
猶、同曲含むアルバム”Sukiyaki And Other Japanese Hits”も、アルバム・チャートで最高第14位にランク。今の様にシングルが売れたらアルバムも売れるみたいな流れがそれほどなかった時、坂本九と共に日本音楽自体にスポットライトが当たったことを示しています。

当時彼は日本人のクルーナー、つまりどちらかというと感傷的な曲をしんみりと唱うとか、ロマンティックな曲を甘く唱ったりするポピュラー・スタンダード系のシンガーとしてみられるかたわら(アダルト・コンテンポラリー系ランキングもNo.1)、R&B系ランキングで最高第18位になるなど、ふってわいたような日本人ニューカマーのブレイクアウトにとまどいつつも、幅広い支持を獲得。要するにとてつもないブームを呼んだことがみてとれます。もうひとつの米音楽業界紙Cash Boxにおいても4週連続No.1をマーク、ナット・キング・コールと共にその第1面を飾り、正にトップ・スター並のブレイクアウトを果たした彼。第2弾”China Nights”(Shina No Yoru)も、最高第58位の小ヒット、イッパツヤのそしりも免れます。

“Sukiyaki”は、英米大ヒットにひっぱられ、マーティン・デニー、ビリー・ヴォーン、ヴェンチャーズ、ローレンス・ウェルク、カイ・ウィンディング、アール・グラント、ルシール・スター、クロード・ヴァラード(French : Sous Une Pluie D’étoiles)、ジュエル・エイケンス(My First Lonely Night)、ティッキー、ファビュラス・エコーズ(後のソサエティ・オブ・セヴン)、ダニエラ・メルクリ(日本語で!)、セシリオ&カポノら、世界中のアーティストがカヴァー。そして’81年、グラミー新人賞に輝く米黒人男女R&Bグループのテイスト・オブ・ハニーが無許諾の(ゆえにクレジットは永六輔)英語詞で歌い、最高第3位に輝くリヴァイヴァル・ヒットとなり、R&Bクラシックとして新たなる道を歩むことになります。’89年、ラテン音楽界のスーパースター、セレーナがそのアルバムでカヴァーし、シングルとして’90年リリース(English : I Shall Walk Looking Up, Spanish : Caminaré Mirando Arriba) 。’94年、米R&Bコーラス・グループ4P.M.のカヴァー・ヴァージョンが、翌’95年、再び最高第8位にランクされるヒットに。と、実際世界的なスタンダードとなったしだい。ホントに凄い曲なんですよね。
日本人の心の奥に棲む曲の一つといえるでしょう。

Kyu Sakamoto’s Hits <USA>

Singles :

Sukiyaki / Anoko No Namaewa Nantenkana

China Nights / Benkyo No Cha Cha Cha

Album :

“Sukiyaki And Other Japanese Hits”

A :
1 Ue O Muite Aruko (Sukiyaki)
2 Tsun Tsun Bushi (The Tsun Tsun Song)
3 Hitoribocchi No Futari (The Lonesome Two)
4 Kyu-Chan Ondo (The Kyu-Chan Folk Song March)
5 Mo Hitori No Boku (It’s Just Not The Real Me)
6 Good Timing

B :
1 Boku No Hoshi (My Star)
2 Kiminanka Kiminanka (I Couldn’t Care For You, Not You, Not You!)
3 Kyu-Chan No Zuntatatta (The Zuntatatta Song)
4 Hige No Uta (My First Whisker)
5 Goodbye, Joe
6 Anoko No Namaewa Nantenkana (I Wonder What Her Name Is)

*’63年当時、Billboardランキングいりを果たしたオフィシャルなもののみ
*ほかに”Tankobushi”などが知られる

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