Katy Perry’s “Teenage Dream” Yields 4 No.1s

かつて”American Idol”のゲスト審査員をつとめた際、話しぶりをみていたら案外真面目な人だったカリフォルニア・ガール、Katy Perry。結構、人柄に奥深いものがみてとれました。アーティストとしてもそのようで。女性陣花盛り大混戦の渦のなか、Lady GaGa、そしてまたKe$haなどのぶっとび系に揉まれてもなお、泡の如く消えゆくどころか、勢いをどんどん増すしまつです。それもその筈、未だ26歳という若さゆえ、2008年のマルチ・ミリオンセラー・ヒット”I Kissed A Girl”で1大スターダムへのしあがったぽっと出のアーティストと思われがちですが、ハイスクール1年の時からすでにプロフェッショナルの道へ。’01年、Katy Hudsonとしてクリスチャン・ロック系のアルバムでデビューを飾ったものの、うまくはいかず。以後も結構、下積の苦労を経験していたんですよね。宗教系の出ですし、心技体がそろって、真面目なのも頷けます。 そんなわけで、爆発的な売れ疲れから飽きられてしまう罠に嵌ることもなく、さらにアップの道をたどりました。Billboard2011年4月9日付号のHOT100で、Kanye Westのフィーチャーされた曲”E.T.”が登場7週目にしてついにNo.1にランク。これが、’10年リリースのアルバム”Teenage Dream”からの、”California Gurls”、”Teenage Dream”、”Firework”に次ぐ、通算4曲目のNo.1となったのです。実はこれ、1作のオリジナル・アルバム収録曲のNo.1獲得数としてみると、なんと”HOT100″52年間で9回目の記録だとか。それがどのくらい凄い出来事なのか、同記録保持作品を並べてみましょう。

1977 – ’78
Saturday Night Fever
<15> / Soundtrack
“How Deep Is Your Love” “Stayin’ Alive” “Night Fever” (Bee Gees) “If I Can’t Have You” (Yvonne Elliman)

1987 – ’88
Bad
<8> / Michael Jackson
“I Just Can’t Stop Loving You”
(with Siedah Garrett) “Bad” “The Way You Make Me Feel” “Man in the Mirror” “Dirty Diana”

1987 – ’88
Whitney
<9> / Whitney Houston
“I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)”
“Didn’t We Almost Have It All” “So Emotional” “Where Do Broken Hearts Go”

1987 – ’88
Faith<10> / George Michael
“Faith” “Father Figure” “One More Try” “Monkey”

1989 – ’90 Forever Your Girl<7> / Paula Abdul
“Straight Up” “Forever Your Girl” “Cold Hearted” “Opposites Attract” (duet with the Wild Pair)

1989 – ’91
Janet Jackson’s Rhythm Nation 1814
<6> / Janet Jackson
“Miss You Much” “Escapade” “Black Cat” “Love Will Never Do (Without You)”

1990 – ’91
Mariah Carey
<9> / Mariah Carey
“Vision of Love” “Love Takes Time” “Someday” “I Don’t Wanna Cry”

2004
Confessions
<9> / Usher
“Yeah!” (featuring Lil Jon & Ludacris) “Burn” “Confessions Part II” “My Boo” (with Alicia Keys)

2010 – ’11
Teenage Dream
/ Katy Perry
“California Gurls”
(featuring Snoop Dogg) “Teenage Dream” “Firework” “E.T.” (featuring Kanye West)

*シングル太文字はRIAAゴールド・ディスク以上獲得曲(’89年以前以後で獲得基準改変)
*アルバム< >内数字は現時点のRIAA認定米国内売上数(単位百万枚)

“Saturday Night Fever”は米映画のサウンドトラック盤で3曲がBee Gees、1曲がYvonne Ellimanでした。最もNo.1ヒットを飛ばしたのが、5曲のMichael Jackson”Bad”ですね。しかし、ほとんどが’80年代末くらいから’90年代入りした頃のものまで。シングルとアルバムのとらえかたが異なっていた’70年代後半頃までそのようなアクションはほとんどみられず、ランキングのデータの採り方が変わった’91年の暮れからNo.1の移り変わりが少なくなっため、ヒットがめまぐるしく変わった’90年前後の作品群に多くみられる、というわけです。ゆえにその後のUsher、そしてKaty Perryのそれがいかに凄い快記録なのかがわかりますね。

2 thoughts on “Katy Perry’s “Teenage Dream” Yields 4 No.1s

  1. > ”American Idol”のゲスト審査員をつとめた際
    初耳ィ!

    Katy Perryは私の(失礼)GAGAをdisったりしてて好きじゃないのですが(彼女の信念ゆえなのはわかるし宗教がらみなのでしょうがないんですけど)「I Kissed A Girl」のグルーヴすごく好きです。

    1. まァ、ケイティーはdisるのがキャラにもなっているしね。2010年のseason9ではなんと隣のカーラをdisっていました(^.^

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