HAWHOKKKEKYO 真説大衆音楽”洋”語辞典
R&B
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わかっていそうで、わかっていない……かもしれない、日本人の為のポピュラー音楽語辞典”ホーホッケキョー”。第3回は、R&B。
日本人なのに、R&Bとかいわれても、困るんですけど! とかつては感じたりしていました。ま、日本製R&Bは、なんとなくそれっぽいみたいな音楽的フィーリングからくるものでしょうから、目くじらたてることでもありませんが……。カテゴリーなんてものはそもそも無理矢理分類しているにすぎないし。しかし、言葉は言葉。本来何を表わすものなのでしょうか?
そもそもは、アフリカン・アメリカン系大衆音楽、つまりブラックのポピュラー・ミュージックのことですね。なのに、どうも黒人達が自らそう呼んでいたものじゃなかったよう。彼らがジャンプとか、たんにブルーズとかいっていたものが一般的にそう称されるようになったのは、第2次世界大戦後。米老舗音楽業界紙Billboardが、それまでは”HARLEM HIT PARADE”(’42-’45年)、”RACE RECORDS”(’45-’49年)と名づけていた黒人系音楽のランキングに、’49年6月25日付号で”RHYTHM & BLUES”という呼び名を採ったことによります。もちろんこれはただランキングの呼び名を変えただけなので、巷でもすぐにそう統一化されたわけではありません。とはいえやはり影響力のあるジャーナリズムの言い回しでしたから、おいおいそう呼ばれるようになりました。そりゃ、そうですよね。ニューヨークの黒人居住街を示す”HARLEM”じゃちょっと意味合いからして狭い感じがするし、(念頭に差別を意識しての)人種という意味をもつ”RACE”じゃあんまり露骨なので。ちなみにこのランキングはその後、’58年からは”HOT R&B SIDES”と省略語に。’69年”SOUL”、’82年”BLACK”を経て、’90年、再び”R&B”に戻し、さらに”HIP-HOP”を加え、”R&B/HIP-HOP”と移り変わっています。何はともあれ、名づけられたのは、白人側からだったというしだい。名づけただけですけどね。
音楽的観点でみるなら、黒人系現代人の大衆通俗音楽を表します。大雑把にとらえれば。
ルイ・ジョーダンがその”父”といわれます。さらに、初め”ゴッドファーザー”と称されたのが、ジョニー・オーティスでした。<つづく>
