Aquarius / Let The Sunshine In

Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡

いつまでも色あせぬ極私的不朽の佳曲選。今回取りあげるのは……

Careful 2 : Aquarius / Let The Sunshine In / The 5th Dimension

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ザ・フィフス・ディメンションの歌う”Aquarius / Let The Sunshine In”。20世紀後半音楽を楽しんでいた人ならば知らない人は少ないでしょう。ふんわりと漂う愛の香が、心をやさしく包みこみます。ところがそのフィーリングとはうらはらに、実はこれ、ただのたんなるラヴ・ソングではありません。

西洋占星術でその基となる黄道十二宮。春分点がそれのどこに入るかが、人間の生活に影響するとみられています。およそ2000年プラスアルファで移り変わるといわれるため、変革時は正に1大イヴェントですね。タイムリーに人としてこの世に生まれていなければ、立ち合えないのですから。で、それまでの双魚宮を飛び出し、宝瓶宮(Aquarius)へ入る、ちょうどその時が、21世紀初頭頃。ゆえにこの曲が生まれた1960年代末ごろは、来る水瓶座の新時代にわくわくしていたわけです。根も葉も無い期待感まるだしで。なんせこの時代は、独創、調和、共感を核心に、霊知が目覚め、やがて自由、解放を獲得するらしいですし……(都合良くとらえすぎ^ ^;) 。若い団塊世代中心に世界中が求めていましたからね、1大変革を。まァ、ヴェトナム戦争等いろいろたいへんな出来事がありましたから、夢の中へ逃げたかったんでしょうけど。

というわけで、来るべき新時代、愛と光に満ちあふれる(と思われていた)“エイジ・オブ・アクエリアス”をとなえる曲として世界的に親しまれたのがこの曲”Aquarius”ともう1曲”Let The Sunshine In”のメドレーでした。

そもそもは、’67年10月29日、オフ・ブロードウェイで初上演、翌’68年4月29日以降はブロードウェイに移り、’72年7月1日までに1750回公演された(ヴェトナム)反戦反体制ロック・ミュージカル『ヘアー』の曲。ちなみにこのミュージカルからは、タイトル曲”Hair”(米男女ファミリー・グループ、ザ・カウシルズが歌い、ミリオンセラー・ヒット)、および”Good Morning Starshine”(米男性シンガー、オリヴァーが歌い、トップ3ヒット)、さらに”Where Do I Go/Be-In/Hare Krishna”(米ポップ・グループ、ザ・ハプニングスが歌い、小ヒット)などいくつかの曲がカヴァーされましたが、これが最も象徴的なものとして知られています。<つづく>

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