GRAMMY AWARDS

HAWHOKKKEKYO 真説大衆音楽”洋”語辞典

グラミー賞 Grammy Awards

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全世界の業界人垂涎の音楽賞“グラミー・アウォーズ”の栄えある第1回は、1959年5月4日、ロスアンゼルスのビヴァリー・ヒルトン・ホテル内のグランド・ボールルームで、関係者およそ500人が集められ、行われたそうです。

主な受賞者は、’58年の夏、ミリオンセラーとなるNo.1ヒットを果たした「ヴォラーレ」のドメニコ・モドゥーニョを始め、米人気TVドラマ『ピーター・ガン』の劇中歌アルバムがビッグ・ヒットのヘンリー・マンシーニ、まさにジャズ・シンガーとして爛熟期を迎えていたエラ・フィッツジェラルド、自らホストを務めるTVヴァラエティ・ショウが大好評だったペリー・コモら。なんといっても第1回だから、さすがにその主要賞は、当時飛びっきりのスーパースターだったフランク・シナトラで決まりかと思われましたが、予想外に、米国初ヒット、しかもイタリア人シンガーのモドゥーニョに渡ってしまっため、かえってその公正ぶりが評価される結果となりました。さすが、エエカッコシイの米音楽ギョーカイ人! (褒めています)

ちなみにその授賞式は、いまのようにショウアップもされず、地味に各賞が発表されるだけだったとか。しかし、めだつのが命な米音楽ギョーカイ人がそのままで済むはずがありません。翌年初のTVショウが行なわれ、’64年以降、NBC-TVがそのセレモニーのライヴ・ショウ”ベスト・オン・レコード”を恒例化。そして’71年、初の生中継TVショウ”ザ・グラミー・アウォーズ・ショウ”が始まりました。

第1回ではわずか28部門賞だったカテゴリーも、年々増え続け、’78年度第21回に51部門賞、’82年度第25回に61部門賞、’85年度第28回に71部門賞、’90年度第33回に82部門賞、以後増減繰り返し、’97年度第40回に92部門賞、2001年度第44回で、ついに101部門賞へ。今回第53回は、なんと109のカテゴリーで賞が争われています。う~む、肌理細かいというか、なんというか……多いですよね、少し。受賞者は、必ずしも1賞につき1人じゃありませんから、蓄音器のトロフィーはいったいいくつ作るのでしょうか? <つづく>

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