a cappella

HAWHOKKKEKYO 真説大衆音楽”洋”語辞典

ア・カペラ a cappella

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むろんア・カペラとドゥワップは全く同じものではありません。さらに、黒人教会音楽であるゴスペルも、語義的に似ているようですが、ジャンル語ですし。ア・カペラは、パフォーマンス、つまり歌うカタチを示すものですから。ゴスペル、ブルーズ、フォーク、クラシック、ジャズ、R&B、ロック……なんでもよし。

というわけで、ア・カペラを決め技としたアーティストからたくさんのスターが生まれています。ではありますが、決してそれだけですべてをパフォーマンスするようなアーティストはそんなにはいません。いうまでもなく、ポピュラー音楽界で近年再びア・カペラがちょっとしたブームを呼ぶきっかけとなったボーイズIIメンも、基本的に伴奏付の曲がほとんど。日本人の新世代ア・カペラーズたちにしたって、無伴奏のそれはとりあえずアクセントとして、実はふつうのロック・バンド、ビーチ・ボーイズ系のコーラスを狙ったりしてるのも多かったりしますし。それではここで一つ、ポピュラー界の”ア・カペラ”パフォーマンスで知られるアクトをつらつらと挙げつらねてみましょうか。ヴォイスボックス、ザ・ナイロンズ、ザ・リアル・グループ、パースエイジョンズ、ザ・フライング・ピケッツ、スウィート・ハニー・イン・ザ・ロック、ザ・ハウス・ジャックス、m-pact、ザ・キングズ・シンガーズ、異端派(?)ロッカペラ。うまさではピカイチのグラミー賞グループ、テイク6、”SUKIYAKI”リヴァイヴァル・ヒットの4PM、ア・カペラで初の米No.1ヒットを飛ばしたグラミー賞シンガー、ボビー・マクファーリン、彼同様ジャズ系といえばそのエース、マンハッタン・トランスファーも忘れちゃなりません。伝統的な中に美しさがきらめくケルティック・ウーマンも、ア・カペラのアクセントが良い味かもしだしています。そして、キューバン・ヴォイス・パーカッションの雄ヴォーカル・サンプリング、イタリアンなネーリ・ペル・カーゾ、クラシカルな大御所スウィングル・シンガーズ、おっとシンガーズ・アンリミテッドつうのもいましたね。我が国で知られるところでは14カラット・オブ・ソウル、ジャパニーズ・ゴスペル(?…..まさか!)のゴスペラーズ、日本人による独りア・カペラ珠玉作『ON THE STREET CORNER』の山下達郎等、たくさんいます。ブルガリアン・ヴォイスとかのそもそもは伝統的な合唱団で味つけをしたものもいれれば、さらに……(イタリアのコンパニオ・サッコのようないわゆる村の合唱団みたいなものは星の数ほどありますからね)。それにしても、演奏等のパートも含めすべてを声のみでまかなうヴォーカル・サンプリングなどはホントに凄い! ヴォイス・パーカッション一つとっても幼いころから培われた生まれついてのもので、どっかのお国のそれなんぞ、遊びみたいに思えてしまいます。<了>

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